郵船クルーズ蒲lのご依頼により、グランドケイマンからサンフランシスコまでの12日間豪華客船飛鳥Uに乗船し、2回の書・パフォーマンスの公演と、3回のデザイン書道の指導を致しました。
以前に『飛鳥』のお正月クルーズで2回経験がありますので、雰囲気は慣れていました。その時は横浜港の大桟橋から乗り込みましたので、心配は無かったのですが、今回は飛行機で現地まで行って乗り込まねばならず緊張しましたが、何とか無事に乗船することがきました。
グランドケイマンは英国領で、美しい海の色、明るい日差し、数隻の外国の客船も停泊し、観光客で賑やかな町でした。乗船した夕方打ち合わせをし、翌日10時からパフォーマンス公演と言う事で準備をしました。クルーの方々もお手伝いくださいました。
飛鳥Uのお客様の平均年齢は72歳と言う事で、皆様優雅に船旅を満喫しているご様子です。
船内は豪華で、ゆったりとした雰囲気で毎日お客様を楽しませる色々な催しが組まれています。私の公演は45分間で、ギャラクシーホールに大勢の方がお集まりくださいました。先ずご挨拶をして、伝統書道の『舞』を書き、次に「バレリーナが舞っているように書きます」と言って筆を運びます。たくさんの方々がご覧になれる様に、白板を縦にし、書きます。
能舞をお見せし、「日本の四季の美しさを表現します」と『花鳥風月』を、それぞれの漢字意味を大切に表現しながら書いていきます。最後に、縦1.8メートル・横5メートルの画仙紙を出し、「ここに、海の上で海と言う漢字をダイナミックに表現します」と大きな筆を使って書きました。書き上げたものを広げた時には、大きな歓声が上がりました。
それぞれ色々なエピソードを交えて進むのですが、ご覧になっていらっしゃる皆様は、最初、今までの書道の考えで会場に入り、ご覧になり、私の『書・アート』をご存知ない方ばかりですので、終了してから、「素晴しかった。今まで見たことの無い書で、感動しました!」とか「書がこんなに美しく表現できる事を初めて知りました」とか「不思議な世界に入り込んだ様で楽しかったです」とたくさんの方々に喜んでいただけ、感動の様子やお言葉を肌で感じる事が出来、私自身もそれに感動し、自信を深める事が出来た嬉しい瞬間でした。

8月5日から10月31日まで、伊勢佐木町ワシントンホテルにて、飛鳥U世界一周クルーズでの書・パアフォーマンスと・デザイン書道のときに展示した作品と写真を公開しています。 ご覧くださいませ。