五大路子さんの横浜夢座第9回公演の題字を書きました
2010年11月27日〜12月2日まで
大正から昭和にかけてのお芝居で、日本で最初の大規模な遊園地を作り上げた人々の熱意と努力を笑いと涙の中に、皆が夢を語りながら実現して、又、夢を見ると言う素敵な作品でした。
相変わらずの、五大路子さんの情熱のある演技と、明るさは、体いっぱいのエネルギーを感じました。
いつも、私が題字を担当すると、その芝居が盛り上がる!と五大さんから依頼が来ます。
今回も、ディレクターさんが、題字のお陰で、演技者に活気があり、『よい事がいっぱいです』とおっやっていました。来年、再演が2箇所で決まり、皆さん大喜びでした。
『じゃんじゃん花月園』は、楽しく、明るく、活気のある字で!とのご依頼で、何種類か表現しました。墨のにじみや筆の動きで、作品に動きを出します。伝統書道の、隷書を活かし、縦の場合・横の場合で、違ってきます。ただ綺麗だけでなく、リズムを持たせ、活き活きした雰囲気を出すことが大事です。
墨文字は、それがどこかに1箇所あるだけで格調が高くなり、雰囲気を高めます。「日本人独特の伝統書を大切に守り、そこに美しさ楽しさを加えて現代にマッチした作品に仕上げる」と言う最初の考えから変わる事はありません。皆の心に響く作品を!と、常に心掛けています。